令和3年5月時事解説・時局分析|藤原直哉理事長(第64回NSP時局ならびに日本再生戦略講演会)

令和3年5月の時局講演は、収録コンテンツ音声・動画(藤原理事長の時事解説・時局分析)・レジュメ・参考URL・質問回答(会員さんからの事前質問)をお届けいたします。

音声mp3はこちらからダウンロード


お好みの方法にて、内容を深めていただき、皆さまの日々の暮らしにご活用いただけましたら嬉しいです。


(1)猛威を振るう新型コロナ・バージョン2
・バージョン2の第1波はピークを過ぎつつある。今後の展開がどうなるか
・コロナは最初から2度目の感染が恐ろしかった。検査で陽性になるとは限らない
・隔離もワクチンも治療も意味ある結果を出せなければ政府や医療の威信は失墜
・コロナ前に戻ると期待することはますます困難に


(2)日本政府は既にメルトダウンしている
・役所の実務能力が著しく低いことが一気に露呈。政府はもはや政策以前の問題
・自民は国政3選挙で連敗。立て直しの人も政策もまったく見えてこない
・東電やみずほなど、民間にも実務能力の著しく低い大組織があることが露呈
・史上最大級のバブル崩壊に対する構えも備えも皆無
・次を担う人がいないということは明治朝政府はこれで終わりではないか


(3)米国は再び動き出した
・中産階級を潰して生き血を吸ってきた大金持ちは政治権力から放逐された
・不正選挙の追求は進み、アフガン撤退も進み、米連邦政府も大きな山場を迎える
・ロシアが米国のディープステートを軍事力で抑え込みつつある
・今後の国際秩序の変化は91年のソ連崩壊以上だろう


(4)金融経済は自助しか残っていない
・バブル崩壊がもたらす巨額損失やスキャンダルの話が国内外に次々と
・政府の金融財政政策はもはや限界。投資家の投機マネーは縮小方向
・期待で買われた相場がコロナ後の現実を受け入れざるを得なくなり何が起きるか
・大きな船より小さなボート


(5)崩壊 → 混沌 → 再生
・最も大切な「混沌」の時期をいかに建設的に前進するか


参考

COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC/Worldometer
*データ更新がされていますので、収録時との数字が違うこともありますので、予めご了承くださいませ。

India COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC India/Worldometer

Weekly-trends COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Weekly-trends/Worldometer

Cameroon COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Cameroon/Worldometer

Peru COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Peru/Worldometer

Brazil COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Brazil/Worldometer

Michigan COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Michigan/Worldometer

Taiwan COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC Taiwan/Worldometer

新型コロナウイルス国内感染の状況/東洋経済ONLINE

みずほ障害「組織スキルが低下」金融庁に報告書 危機管理官を設置へ/日本経済新聞20210331

日本向けは計5230万回分 EUがワクチンの輸出許可/朝日新聞DIGITAL20210429

レイズ筒香「本当に良くない状態に」ワクチン接種で体調不良訴えてIL入り/日刊スポーツ20210430

酸素残り2時間分、「譲って」涙の懇願 インド医療崩壊/朝日新聞DIGITAL20210427

医療崩壊に瀕した大阪、トリアージの議論が必要に/日経ビジネス20210427

前代未聞の「法案ミス」問題、菅政権になってから続出した理由/DIAMOND ONLINE20210414

【解説】菅自民3連敗…示された民意「一枚岩」なれず保守地盤で議席失う/日刊スポーツ20210425

【動画あり】東電社長、原発事業に「危機感」県議会が参考人招致/新潟日報モア20210414

眞子さまの最終手段は「一時金」辞退…それでも小室さんは愛を貫ける/日刊現代DIGITAL20210430

【詳報】米バイデン大統領 施政方針演説 主な内容/NHK NEWS WEB20210429

Maricopa County Superior Court judge won’t pause vote audit; allows for appeal/AZFAMILY.COM NEWS STAFF, THE ASSOCIATED PRESS20210428

U.S. begins Afghanistan withdrawal, deploys military assets to protect troops/CNBC20210429

Russia to Withdraw Troops From Ukraine Border, Crimea/The Moscow Times20210422

台湾総統 米非公式代表団と会談 “台湾海峡の平和”強調に謝意/NHK NEWS WEB20210415

#tajikistan/Twitter

マネーロンダリング関与疑惑に欧州銀行が続々浮上、ダンスケなど10行/Bloomberg20190307

Credit Suisse board considers removal of risk chief/FT20210429

Turkey bans Bitcoin and other cryptocurrencies /ITPro.20210416

Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level /FRED Economic Research

東京通信工業株式会社設立趣意書 /SONY


\質問/
毎月収録時に、会員限定の質問・メッセージ受付をしております。 ご質問・メッセージをお寄せくださった会員の皆さま、ありがとうございました! (お寄せいただいたテキスト投稿原文のまま掲載しております)

  • 今月の事前質問回答は、テキスト版にてお届けいたします。(収録動画には含まれておりません)

(質問1)
藤原先生いつも素晴らしいお話しありがとうございます。このコロナ大流行はややもすると民族大移動期のベストにも相当することがむ起こると思っています。最悪インターネットが止まることも想定しています。それに備えてハムでインターネットをするという手もあると思っています。免許はともかくどのようなものなのか教えてください。

(藤原理事長回答1)
私もハムの免許は持っていまして、すべての通信手段が止まった時に非常通信をハムで行うことができます。1級免許の短波で200Wの基地局免許もありますで、通常は地球の真裏のアルゼンチンとも普通に交信できます(笑)。東日本大震災の時には結構活躍しました。ハムは基本的にユーザー間の無線通信ですので、インターネットというより相対での通信になります。通信の方法は音声、電信(モールス、テレックス)、文字通信、画像通信などです。

(質問2)
ワクチン接種率最下位、賃金比較ではOECD中最下位、国際競争力も下位、生産性はアメリカの半分。前例主義、無謬脳の官僚、原稿を読むだけの政治家、これで日本は立ち直ることが出来るのでしょうか?ここに立ち至って原因を藤原理事は何だとお考えでしょう?更にはこのまま後進国化してしまうのでしょうか?

(藤原理事長回答2)
真におっしゃるとおりで、政策以前にこれほどまでに役所の実務能力が落ちるともうここから立ち直ることは不可能ですね。こうなった理由は平成の30年間に既得権益に胡坐をかいて、今だけ、金だけ、自分だけをやって、そのため優秀な人が逃げたことだと思います。改めて後進国になった、ここから立て直すと誰か宣言しないとダメですね。役人の数を3分の1にして全く新たに作り直すしか本当に立て直しの方法がないと思います。今年、来年にもその決断が迫られると思います。

(質問3)
藤原先生 こんにちは。大磯に長州閥に代表される藩閥政治の要人や三菱関係の別荘、サンダースホームなどが数多くありますが、大磯という場所の何か特徴があるのでしょうか?気候も含めて先生にお話いただきたく存じます。

(藤原理事長回答3)
大磯は湘南海岸に面して気候温暖で、早くから東海道線が開通して東京、大阪への交通の便もよく、海水浴場も確か日本で最初にオープンしたところです。昔から小田原に御用邸があり、伊藤博文も最初は小田原にいました。しかし、小田原がどんどん賑わってくるともっとひっそりと静かな別荘村が欲しくなったのでしょう、海水浴場があるということもあって大磯にみなさんやってきました。小田原にも海水浴場はありますが。そして大磯の元々の町民は別荘の諸事御用達でさまざまな仕事に恵まれ、賑わってきました。本当に別荘街は長州村という感じです。大磯は東京に通勤できる別荘ですね。

(質問4)
いつも的確な情報ありがとうございます。先日、大きなニュースの裏に隠れるようにRCEPが国会で批准されました。これによって中国や韓国からの食品輸入が増し、日本の農業はますます衰退してしまうのでしょうか。

(藤原理事長回答4)
RCEPについてはどのように運用されるかまだよくわかりませんが、日本の農水省も有機農業に力を入れようとか最近は言っていますので、このまま衰退して終わりとはならないと思います。しばらく様子見だと思います。

(質問5)
藤原先生、こんにちは。世界がきな臭くなってきました。世界の動きを見ていますと、旧約聖書に書かれている通りに進んでいるように感じます。この先も旧約聖書の書かれている通りの災害や苦難が待ち受けるのでしょうか。また、人口は、現在の3分の1にまで削減されるのでしょうか。先生のお考え御教示下さい。

(藤原理事長回答5)
確かに旧約聖書の預言のとおり進んでいて、今がちょうど大淫婦バビロンが倒れたところですね。2018年に米国がイスラエル大使館をエルサレムに移転しました。そこから日数を数えると今年の秋と来年の初めに黙示録の節目が来ます。今回は霊の立て直しですから、人がたくさん死んで終わりというわけではないと思いますが、政治・経済は今まで見たこともないような変化に襲われる可能性が大いにあります。ソドムとゴモラの滅亡の神話もありますから、直感で感じる危機感と、それを受けて逃げるときは逃げる行動力は必要です。

(質問6)
ふんぞり返って椅子の背が折れそうなほどのアソウさん他、国民の利益を考えない輩の逮捕の日は来るのでしょうか?

(藤原理事長回答6)
本当に、財務大臣がまともだと日本政府もう少しまともだと思うのですが。もちろんあの人を捕まえようと思えばいろいろほじくりだせるのでしょうが、今はそういう雰囲気にはないようです。でもこの先は昭和20年8月15日みたいなことに結局なると思います。そうなるとその後は大変な責任追及が待っていると思います。

(質問7)
第4波でなく「コロナVer.2の第1波」という指摘は目から鱗です。「疫病と人間」の歴史を示され共生関係にあることに思いが至りました。価値観の大転換は必至と思われます。理事長の幅広い見方に毎回驚かされています。その発想の源泉は旺盛な探究心それとも信仰心ですか!? ご自身は選ばれし特別な存在だと感じられたことはありますか。

(藤原理事長回答7)
いや、別に特に選ばれたわけではないと思います(笑)。ひとことで言えば探求心ですね。データを時々刻々見ていると何か見えてくるものがあります。海の波は、穏やかな時でもものすごく高い波が時々やってくることがあります。海岸から見ているとそういう波は波の高さや色がちょっと違います。微妙な感覚ですが、やはり探求心だと思います。

(質問8)
何時も示唆に富んだお話し有難うございます。アナログとデジタルの共存未来社会で、現行の戸別配達による郵便事業の行方はどうなりますか?直筆の封書・絵はがきに日本が誇る印刷技術による綺麗な切手を貼付しての友人知人との通信は心和みます。郵便切手・葉書による通信、郵便事業は生き残るでしょうか?

(藤原理事長回答8)
郵便事業は残ると思います。アナログ・デジタル2本立てですし、やはり郵便は文化でもあります。一定の役割は果たし続けると思います。

(質問9)
時代の節目の中で今まで目に入らなかった矛盾が明らかになり、世界に対して自分が今何をすべきか、考える機会が増えました。正しい認識、判断をするためと知識を修めるだけではどこにもたどり着けず、今にして立志が一番の課題だと感じています。藤原先生がご自身の天命を悟られたのはどのような状況だったか教えていただけないでしょうか。

(藤原理事長回答9)
さて、本当に天命を悟ったかどうかは自分でも定かではないのですが(笑)、32歳でサラリーマンを辞めて独立して以来、無我夢中に仕事をしてやってきたという思いがありました。しかし、無我夢中が過ぎてちょっと高みから先が見えてきたなという安心感が出てきたのは独立して10年目ぐらいでしょうか。そのころから今度は信仰心が強くなってきて、現実界と神界の2本立てというか、両者の一致で物事を見るような感覚になっていきました。ひとことで言えば向上心を持って継続することですね。ワールドレポートとその前身の牛之宮ウィークリーは創刊したのが93年夏で、以来、今まで毎週B4版で2枚を書き続けています。藤原学校も同時期から月2回、今までずっと続けています。そしてネットラジオは2005年11月以来、1週間に2本ずっと続けています。書きたいことが思い浮かんだから書く、しゃべりたいことができたからしゃべると言うのではなく、書くべき時が来たから書く、しゃべるべき時が来たからしゃべるという環境に自分を追い込むと、確実に自分の眠っていた力が目覚めて、書けて、しゃべるようになります。論文を書くように頭で考えてやると大抵は理路整然と外れます。直感でやると大体当たります。そんな感覚です。

(質問10) 思考停止の問題は思考を止められないという問題と表裏になっていると思いますが如何でしょうか。

(藤原理事長回答10)
それはよくわかります。そこから抜け出すには、思考に疲れ果てて諦めた瞬間を体験することです。釈迦が悟ろう、悟ろうと思っている間は少しも悟れなかった。それで悟ることを諦めた瞬間に悟ったという話があります。考えても考えても結局訳が分からない。もう疲れた、ダメ、もう諦めた、と言う瞬間に直感の世界が開けると思います。 ですから一度、とことんまで、限界で考えてみることです。


「日本の村々に人たちが小さい小さいよろこびを追っかけて生きている ああ美しい夕方の家々の窓のあかりのようだ」昭和62年12月26日 椋鳩十

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\今後の活動日程/
5月以降につきましては、今後の感染状況など鑑みながら会場開催・収録切替の判断をさせていただきます。

今期・第18期(2020年10月〜2021年9月)の活動紹介:これまでとこれからは、こちらからご覧ください。

わたしたちのこれまでの活動記録(第7期〜第17期)は、こちらからご覧ください。


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2021-04-30

藤原直哉


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